かたっぽうの恋
そして一週間が終了して、
休日の土曜日。


昼過ぎまで眠ってしまった。


兄貴の奥さん、愛子さんが俺の部屋を覗く、


「理一くん、もう起きな~よ?
休みだからって寝すぎですよ」


俺の家は喫茶店。兄貴が後を継ぎ、愛子さんと経営している。

あと、トイプードルが一匹。



「わかーたよ…、起きますから」


起き上がるとベッドがギシッと鳴る。
それを見て愛子さんがため息をつき笑う。


「……体ばっか大きくなって、
中身は子供のままだね。」


そう言って、愛子さんは
階段を降りていった。




「……」


ぐうの声も出ない俺。
実は愛子さんには、弱い。


その時、軽快な足音が部屋に入ってきた。


「キャンキャン」

「うわっ!」


部屋に入ってきたのは愛犬のコタ。俺の体を飛び乗り、顔を舐める。それでようやく俺は体を起こした。





その時、携帯にメールか届いてきた。





相手は、岸本。


「――修?、珍しいなメールなんて」




メールを開き、内容を確認する。




「―――ええ!」



驚いた。眞央ちゃんが…
引きこもりになったなんて





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