かたっぽうの恋
チラッと修を見ると、
修は腕を組んで真剣に悩んでいた。



え…、まじ?


「その子とは話したことあるの?」


「いや。一瞬しか」


「ちょっとはあるんだぁ、へぇ
あ、放課後にカウンセリングとかして
生徒と接するチャンス作れば!」



やっぱ、修はイイ奴だ。





こうして俺は、実習中。
自主的にカウンセリングを行うことにした。


それが先生方や生徒からも好評で、
成績にも良い影響になった。



本当、修には感謝でいっぱいだ。




おかげで……。





〔―――実習生さん。
寝ないで起きてくださいよ!
私、相談があって…………。〕








君に出会えたんだから。

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