かたっぽうの恋
たまに、眞央は俺の本音を知ってるんじゃ?と思うよ…。


何、何言って………、
なんだよ、ギュッてしてって どういう感情から 出た言葉だよ!?




ああ、もう!



やべぇよ、俺。理性が…
本能が支配されてっ、



くっ、駄目だよな?
押し倒したいとか! したら駄目な事だよな!?


握りしめた拳、指の関節が鳴った。





ゆっくりと、眞央の肩に手を乗せて ちょい離れさす。これ以上 そばにいたら 無理だってわかる。




「―――ちょっとだけな。」





大丈夫だった?、仕方ないから みたいな雰囲気とか、ちゃんと出た!?


どっどうなんだ!?



バレたり、してねーよな!?





すると、眞央は柔らかい笑顔を見せ 「――いってきます。」と言った。





正直、もう帰ってきてくれと願った。



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