かたっぽうの恋
周りに聞かれないように小声で話す。



「お前、吾妻が好きなのか!?いつからだよ」

「二宮くんの事、あっさりと吹っ切ったのはそのおかげなんだぁ~」


ちょっ、二人共楽しそう。


「い、いや待ってよ二人共。まだ好きってわけじゃないんだよ」



二人のテンションを下げるように言うと、二人共 少しつまらないって顔になった。






「「じゃあ、どんなわけ?」」



ど…んなわけって…。








私は少し考えたふりをしてから、わざとらしい笑顔を作り。



「気になるなぁって、えへ」



「「…………」」




二人共、そんなに呆れ果てることないじゃない?

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