かたっぽうの恋




「眞央っ!」



ドンっ!





「ひやぁっ!あ、淳子!?」


授業が終わった途端に、淳子が私の席に走って来た。うえに後ろから抱きついてきた。



「眞央、お前やっぱり!!」


やっぱり?


淳子は小声で私に言った。





「吾妻とデキてんのか?」




私は、顔から湯気が出たような、顔が真っ赤になった。


「そんな事あるわけないでしょ!?」


「だってさぁ…」


美保も私と淳子の所に来た。



「吾妻先生の大切な人って、眞央でしょ?」

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