かたっぽうの恋
「……せんせ……、」
私の目、節穴だから…
間違いを見てるかもしれないね。
だよね、先生。
違うよね、先生?
ギシッ…、
指導室の奥の部屋にある倉庫。
中には使ってない部品や保健室のベッドが片付けられている。
そのベッドの上で、ワイシャツのボタンが外されてエッチな格好になった女性…と、
その上に跨る、スーツ姿の先生。
「あっ!眞央っ…じゃなくて、岸本っこれは違うからな!」
そう言い訳する先生の下には、大人っぽくて綺麗な女性。
女性は私に余裕の笑顔を見せた。
「だーれ?りーちの生徒?」
りっりーち!?
名前で呼んだりして、親しそう!!
私、今 どんな顔してるのかな?