かたっぽうの恋
乾いた音が部屋に響いて、顔をあげると ほっぺたが赤くなった先生が見えた。
私…先生を叩いたんだ。
―――っ!!
「先生にとっては私なんか子供だよ。色気もないし魅力もないよ…」
だけど、そんな所に癒されるって先生言ってくれた。
「ばかっ…何言ってるんだ」
「会えるの…ずっと楽しみにしてたんだよ…、ずっと会いたかったのに…」
やっと逢えたのに、なんて光景を見せてくれるの?
先生も同じ気持ちでいてくれてるんだって思ってた。
だって、先生 言ってくれたんだもん。
―――俺も、眞央に逢いたかった。
同じ気持ちだって…っ!!
それなのにっ!
「やっぱり先生は、ただのスケベの変態男よっ!」
「変態っ、だから違うんだって」
「嘘つきっ、先生の嘘つきっ!!」
「―――っま、待ってよ。話を」
ガシッと私の腕を掴む先生の手、そんな先生の背後に見えた、ブラックのブラジャーを露出させた女性。
「―――っ先生なんかダイッキライ!!」
「だから聞けってばっ!!」
私な手を掴む先生の手が強くなった
…………っ!!
大好きなの…。
「ふ、ふえ…」
「怒鳴ってごめん。とにかく聞いてほしいんだ、アイツは」