かたっぽうの恋


そっ、その話を持ち上げるの?



「あ、あの…あれはっ」



「―――なんで先ぃ言っちゃうかなぁ」




………へ?




つい、顔をあげてしまった。


顔あげると、先生は頭を掻きながら残念そうにため息なんてついていた。



「実習が終わったら、俺から言うつもりだったんだ」


「え、それって」



先生は、待って待ってと手を挙げた。



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