かたっぽうの恋
私がこんな風にひきこもってしまった理由。
それは、失恋。
野球部のエースで、
かっこよくて、優しくて、素敵な人。
私が好きになった人、
二宮 秀司くん。
中学一年のとき、
隣のクラスの二宮くんに恋をした。
一目惚れ。
話しかける勇気がなかなか出なくて、
ずっと陰から見つめることしかできなかった。
だけど、中学一年の夏休み。
仲良し女子、三浦敦子と矢野美保と私。
美保の幼なじみの田中健登くん、
健登くんの友達の男子二人を呼んで、
夜、近くの神社で肝試しをする事になった。