めりーごーらんど

気がつくと校長の話が終わっていて、どうやら皆教室に移動するみたい。

担任っぽい人は、20代の優しそうな男の人。
学年の先生を見てみると、一番ましな先生だと言える。

「さぁ、4組行くぞおお!!!」

・・・見た目によらず、少し熱血そうな気もするけど。



1-4と札に書かれた教室に入る。

机の上に置いてある、名前が書いてる紙を確認していく。


「出席番号順だからなー!!!
窓側の一番前が出席番号1番の人だ」


と担任が大声で言い、私は自分の席を見つける。

「っと・・・ここかー」

出席番号31番。

廊下側から2番目、前から3番目 という微妙な席。
まぁ出席番号順だから仕方ないか・・・
と思いながら、席につく。


周りがしーんとした中、うるさい人達がいた。

「俺ここかよ・・・なんか嫌な席ー!!!」

「まぁまぁ、いいじゃねえかよ!!!
俺なんてお前の列の・・・一番前の席で先生の隣だぜ??」

「お前にはいい機会だろー」

「あはっ★そう言われてみればそうだな!!!」

大きな声が響く。
聞いたことがある声を、私は聞き逃さなかった。


< 14 / 27 >

この作品をシェア

pagetop