めりーごーらんど

「そうだよねー。
ややこしいけど面白いっていうか(笑)
このクラス・・・楽しくなりそうだよね!!!」

私の隣で野宮の前の女の子も、話に入ってきた。

「楽しくなってほしいなぁ・・・
1年間よろしくね★」

案外、いい感じにやっていけそうな気がした。
思ってたより友達もできそうだし。

不安な気持ちがどんどんなくなっていった。


少しななめ後ろを見ると、野宮が見える。
でも野宮は、右ななめ・・・楓ちゃんの方向を向いていた。

む・・・??
野宮は楓ちゃんが好きなのかな??


考えていると、たけやんが話を聞いてほしそうにこっちを見てきた。

「あ・・・すいません」

そう私が謝るとにこっと笑って、
「じゃぁ今日のHRはこれで終わり。
これ、1年間の予定表だから・・・
明(Akira)よろしくな!!!」

「ふえ!?
ちょ・・・ちょっと待ってくださいよ。
こんなの配れなんて無茶ですって・・・」

さっき野宮と話してた、明と呼ばれた一番前の男がたけやんからクラス分のプリントを渡される。


「じゃぁ、これ貰った人から解散なぁー」

たけやんはそう言うと、明ほったらかしで教室から出て行ってしまった。


「そ・・・そんなぁ」
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