めりーごーらんど
--------3年前
当時の俺は、今の俺で少し想像できるように・・・
全く周りに人が集まらなかった。
拓人とは違う中学だし、俺にとっては小学校よく乗り越えられたと思う。
まぁ・・・あんま学校行ってなかったからかな??
最初は中学校もずっとサボって不登校するつもりだった。
だってめんどくさいから。
でもうるさい母親に、
「入学式くらい行きなさい!!!」
って言われたから渋々来たっていうこと。
「1年2組・・・」
クラス発表の紙にでかく書かれてある名前。
結構身長が高い俺は、自分の名前をすぐ見つける。
集合場所に行こうとすると、俺の目の前で何かが跳ねていることに気付く。
「み・・・見えないよお・・・」
俺との身長差が、25cmくらいある女の子だった。
その子が山本楓・・・楓ちゃんだ。
「あのう・・・すいません。
私山本楓っていうんですけど!!!
名前見つけてもらっていいですか・・・??」
ほぼ半泣きでたずねてくる彼女。
俺はすぐに頷き、山本楓という名前を探す。