教え子との再会
何故なら、十年来使い続けてきた中古のエンジンに見切りをつけ、いよいよ初の新しいエンジンを購入し換装したのだ。

それも、つい先日、エンジンの馴らしを終えた。

その後、測ったエンジンの圧縮は、何と9キロ半ばを超えた。

それは、発売当初である数十年前の新車時以上の圧縮となる。

それこそ、制作側であるメーカーの偉業(ロータリーを実用化した偉業はある)だけでなく、やはりここまでロータリーエンジンに携わってきた町工場の職人達によって、更にその奇跡を為してきたのだ。

だから、今日この日は、いよいよ富士のストレートを250キロ以上の速度で駆け抜けることになると信じていた。

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