教え子との再会
朝、サーキットに辿り着けば、現地では時間に追われながら受付を済ます。

そして、走行準備及び車検を経て、いよいよ出走の時を迎える。

マシンのイグニッションオン。

聞き慣れたものなのに、それは異次元かのように、耳元を轟音のエキゾーストノートが鳴り響く。

ヘルメット越しに響くのは、その音かマシンの振動か、身を震わし心を揮わす。

日常でない、非日常の始まりだ。

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