教え子との再会
どこまで速度が伸びるのか、挑戦したい一心でメーターを読んでいたため、ブレーキングは明らかに遅れていた。

思えば、もうはや二十代、三十代の反射神経は持ち合わせていなかった。

ただただスピードに酔っていた。

そんなスピードに呑み込まれ、その風景のトンネルの中に惑わされていた。

だから、次のコーナーのことなど考えていなかったのだ。

「もう駄目だ!」

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