教え子との再会
ホッと一息つき、取り敢えずマシンから降りた。

ヘルメットを脱ぎ、外気に当たろうとしたその時のことだった。

『ギャギャーッキー! 』
と、タイヤのスキール音と共に、真っ赤なフェラーリが突っ込んできた。

私は、とっさに思った。

「なんてことだ!別のマシンが止まりきれず、こっちへ暴走してきている!」

しかし、私は、もう逃げるタイミングを逃していた。

もう、どうすることもできない。

真っ赤なフェラーリF50(だろうと確認した)は迫る。

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