教え子との再会
「いや、確かにフェラーリは乗ってみたい。所有したい気持ちも存分にある。しかし、この、これまで愛し、苦心し、手を入れてきたマシンとの交換は・・・。でも、フェラーリなど、この今の身では生涯所有などできないだろう。それでも・・・」

様々な思いが胸中をまさぐる。

私には、何も返答できなかった。


そこに僅かな時が流れた。

それは、ほんの一瞬のようにも、数十秒のようにも感じられた。
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