たった一つのプレゼント
だから
ねぇ
わからないんだ。
あなたは私を
どう思っているのか。
あなたの思う大事って
私の思う大事と
なんだか
違う気がするよ。
私が家に入るのを確認し
迅は隣の自分の家に入った。
いつも通り
私はベッドの上で
くつろいでいた。
すると
窓を叩く音がした。
誰かなんて、もう
一人しかいない。
「何、迅…」
「フラれた」
「馬鹿じゃん」
「まあ…こんなもんっしょ」
陽気に笑うあなたに
呆れて私も笑った
フラれると分かってて
私をいつだって助けてくれる
今はそれで充分かもしれない
私の想いが
届かなくても。