たった一つのプレゼント



高校も無事入学した。


ある時自分の部屋にいると
リビングの方から
何か物が倒れ、皿の割れる音なとが
一瞬激しく鳴り響いた。




さすがに
こんな大きな音をたてるのは
初めての事だったため
気になってリビングへ
行こうか迷っていた。


でも行ったところで


私の家庭の
何かが変わるのか


なんて
考えてしまっていた。



すると、私の部屋の窓を
叩く音がした。


「おい、今の音…」


「迅……………」


「見に行こう」


「……でも………」


「いつまで逃げてんの」


「………………。」


「俺がいるから。」


「…うん」



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