たった一つのプレゼント
「明日また来てほしい。
最高のバンドメンバーを
揃えたいと思っている」
佐々木社長は
優しく微笑んで
その場から去って行った。
「よかったですね、お二人とも」
大崎さんは
にこやかに私達を
出口まで見送った。
そうして
私と迅の夢への一歩が
少しずつ
進んでいった
佐々木社長が
『最高のバンドメンバーを
揃えたいと思っている』
そう言ってから
かなりの月日が流れた。
私達なりに
たくさんの練習を受けて
夢を追いかけてきた。
そして高校2年生の夏
柳沢克哉(ヤナギサワカツヤ)
当時中学3年生の彼に出会った。