たった一つのプレゼント
帰ろっか、と言って
二人で学校を出ようとした。
すると校門に
迅がいた。
「……和泉じゃん」
「須藤……………」
なんだか変な空気だったけど
和泉君は笑って手を振り
私達から離れて行った。
「なんで待ってたの?」
「体調が…心配だった」
「……………ありがとう」
「和泉がいたなら…
俺必要なかったか」
「………そんなことないよ」
迅
あんたは
優しすぎる。
「魅麗、今日はちゃんと
寝れそう?」
「どうだろう。
でも少し落ち着いてきたよ」
「……よかった………」