たった一つのプレゼント

ぶつける気持ち




「ねぇ、迅…あたしね?」



「…………」



「一人暮らししようと思ってる」



「は?」





「ほら、デビューもして…
 迅の家に、
 迷惑かけらんないから。
 やっぱりもう
 20歳は過ぎてるし?……
 ちゃんと一人で…………」



「俺も……………」





私の言葉をさえぎって
迅も話しはじめた。




「俺も一緒に家出るよ。」







衝撃的すぎた。






「迅、そんな…あたしは
 もう迷惑かけらんないから…」



「迷惑だなんて
 一度も思った事ねぇよ。」


「………」



「つか…お前が心配。
 一人にしておけない」


「でも……」


「つぅか…お前、
 金あんの?」



「……………」



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