たった一つのプレゼント
だけど迅だって
私だけの心配をしてるわけじゃない。
迅の人生があって
迅にとっての大切な人がいて
だから
迅に彼女が出来たとき
私はどこへ行けばいいか
道を見失ったよ。
分かっているの
迅には私だけじゃなくて、
私じゃなくて…
もっとたくさん大切な人がいる事。
だけど私の大切な人は
迅しかいないの。
でもね
大切な人の重荷になんか
なりたくなかったから
私は迅から逃げた。
また夜の町をさ迷って
ナンパされては着いて行き
毎日遊んでいた。
学校もろくに行かなかった。