たった一つのプレゼント
「ばか…風邪ひくじゃん」
毛布を持ってきて被せると
いきなり迅の目が開いた。
「わっ!!起きちゃった?」
「なにそんなビビってんだよ」
「いや…。急に目が開くから」
「…………」
何故か睨まれたので
すかさず目をそらして
お風呂へ向かおうとしたら
迅が勢いよく体を起こして
私の手首をつかんだ。
「なっ…なに?」
「…………お前、
淳平と付き合えば?」
「…はぁ?」
「あ、今日告られて
付き合った?」
「ばかじゃないの」
「付き合わねぇのかよ。
お前いい加減、俺といても
なんも自立できねぇそ。」
「なに言ってんの?
一緒に住もうとまで
言ってくれたの迅じゃん!!」