僕等の軌跡 2
「「好きって気持ち…やっと分かったんだ。それは君から教えてもらった。23年生きてかて、やっと守りたいと思えた人なんだ。忘れられると思うか?」」
「「…もう、電話代かかっちゃいますよ。」」
今この状況で、私の言ってる事はめちゃくちゃで、酷い事は分かってた。
でももう辛かった。
お願い…早く私に呆れて下さい。
早く私の事"嫌い"って言って、別れを告げて下さい。
「「かかっても惜しくない!!頼むから…いい子にしてて…?」」
先生ごめんなさい。
いくら先生の言葉でも…聞けない。
私は一体、何人の人を巻き込み、傷つけたんだろう。
"人の死"って、それくらい大きいものなんだね。
確かに、人が1人死んじゃったところで、この大きい世界の何かが大きく変わるわけじゃない。
だけど残された、小さな世界の人達のこれからは、大きく変わっちゃう。
先生…最後。
ううん、後3つ我が儘言ってもいいですか?
最後の日は先生といたい。
先生が今までくれた"幸せ"や"笑顔"を、1日でどれだけ返せるか分からない。
だけと精一杯返すから…許して下さい。
そしていつかまた、誰かと恋をして幸せになって下さい。
だけど最後の日だけは…私だけの先生でいて下さい。
"永遠"の変わりに"一生分"の想いを伝えさせて下さい。
先生が…1番幸せだって、思える人生を歩んで下さい。