【短編集】Love Sick
 



「……あれ」

その話に関しては、それ以来私達の間で出てくることがなかった。
勿論それからの彼のオフの日に殺されることもなかった。私の心臓は今日も元気に動いている。

実は、というか100%自惚れだが、彼は本当に私に会いたかったのかもしれない。
なのに、恥ずかしかったからか、私が会いたいことにしようとするなんて、案外可愛いところもあるじゃないか。思わず顔の筋肉が緩む。
わたしはベットのシーツに寝転がったまま、次、彼といつ会えるのだろうかと呟いてみた。



 

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