魔道師と暗殺者
~由良~



 覆面をかぶりなおし、由良はビルを下がっていく。


 一刻も早く先咲さんを病院に送っていかねばならない。


 一歩一歩進むたびに足が痛む。


 正直、先咲さんを抱えている腕も限界が近い。


 だけど、止まるわけにはいかない。


 コトは一刻も争う。


 しかし、そんなビルを進む由良の前に、一人の男が現れる。


 目がかすんで良く見えないがあのときの魔道師だ・・・。


 そういえば、アイツがここにはいたのだ。


 ならば、倒さなければならない。


 障害になるものは倒さなくては・・・


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