魔道師と暗殺者


 そして、二人の間に乾いた音が鳴り響く。


 それは、無人の室内に良く響くハイタッチ。


 ならば、二人の間に続く言葉は決まっている。


「長州館の坦々麺奢れよ・・・」


 魔道師が言う。


「何でだよ?お前こそ、俺にチャーハン奢れ。」


 アサシンも言った。


「だったら、俺は、チャーシュー麺でいいや。」


「ほざけ。」


 敵が笑った。


 敵が笑ったから、自分も笑うしかなかった。


 一連の事件が・・・その瞬間、解決したのだった・・・・。


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