魔道師と暗殺者
3節
「お待ちしておりました。」
体育館裏に行くと、そこにいたのは黒服にサングラスのオールバックの男。
自分の顔を隠すにはいいかもしれないが、コレでは、自分は『自分は怪しい人です』と公言しながら歩いているようなものだ。
「別に、待ってなくても良かったぞ。」
交渉は強気で行かねば負ける。
「まぁ、そういわずに話だけでも聞いてください。」
そういって、男が取り出したのは一枚の写真。
そこに映っているのは・・・・。
「正気か!?」
打算でも、探りでもない。
本当に心から出た言葉だった。
「まだ、何も言ってないでしょう?話ぐらい聞いてみたら、どうですか?」
聞かなくたって、分かる。
ようは、写真の人間を殺せということだろう。
こんなこと・・・。
「俺が引き受けると思ってるのか?」