魔道師と暗殺者

「別に・・・ただ、魔法使いがいたら・・・。」


 一つ、大きく溜息をついて、ゆっくり喋り出す先咲さん。


「いたら?」


「・・・・・・・・・・・・・・私を・・・・・・殺して欲しかったのよ・・・。」


 その言葉は、あまりに実直で、本気で言っているような言葉で・・・


 ソレを聞いた悠人は、何の返事を返すこともできなかった・・・。



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