魔道師と暗殺者

「だったら、私を守って。」


 もちろん。


「我が命に代えましても。」


 ソレを聞いて、先咲さんは「バカじゃないの?」と言いながら、笑った。


 だから、自分も多いに笑った。


 先咲さんが笑ってくれたのが嬉しかった。


 それだけで、先ほどの自分の言葉を真実に代えるコトを決めた。


 それから、時間イッパイ悠人は先咲さんと下らない話をして、二時間目の休み時間にまた会うことを約束して、保健室を後にする。


 一応、授業中彼女が狙われるとも限らないし、自分が見られない間はシャーリーに見張りを頼もう。


 多少目立つし、彼女は文句を言うかもしれないが、宝石か何かでつっておけば良いや。


 そう決心して急いで教室に向かう途中


「捕まえた!」


「!」


 ・・・悠人は・・・・何者かに首を絞められた・・・・・・・・。




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