魔道師と暗殺者
「冗談、貴様こそ、そのフード取りやがれ!」
再度、突進してくるアサシン。
優秀だが、勝機はこっちにある。
同じ手は二度と食らわない。
悠人は再度剣を構える。
五感を研ぎ澄ます。
相手の武器は8センチ程度のバタフライナイフ。
一方、こちらはその10倍近くある西洋剣。
リーチは圧倒的だ。
だが・・・相手が取り出してきたものは・・・。
「な!」
声が詰まった。
相手の手が取り出したのはバタフライナイフではない。
それは・・・先ほどの一丁の拳銃。
まずい、いくら弾除けの守護があるとは言え・・・。
「さすがに、この距離は無理みたいだな。」
アサシンの不適な笑み。
そして、発砲。
被弾。