恐怖の病院…
退院
「ここだよ」
「うわ~おおきい」
私が見とれていると
「早くいくぞ!」
「待ってよ…」
「はい、入って」
「おじゃまします」
「これから住むんだから
ただいまだろ」
「じゃぁ、た…ただいま」
「よくできました」
啓太は私の頭をなでて
くれた。嬉しいけど、
恥ずかしい…
中に入ってみてもひろかった
「愛華、ベッドいこ?」
(啓太、急すぎるよ、
私心の準備できてない)
「お前、変な事考えてん
じゃないだろな?」
「へっ?」
「病み上がりのやつを襲う
やつがいるか?」
「だって~啓太が…」
「なに?なんか言ったか?
早くベッドいくぞ」
「は…い…痛い事
しないよね…?」
「どんだけお前はびびり
何だよ」
「だって…怖いんだもん」
連れて来られた寝室の
ベッドは大きかった
啓太1人でこんなとこ
ねてたんだ…
「ぼさっと立ってないで
横になれ」
啓太の口調が入院してる
時よりツンツンしてる
気がした…
「はーい」
「じゃぁ、聴診するな
前あげるな~」
病院の時より恥ずかしかった
「はーい、いーぞ
昼食作るから、ゆっくり
しとけな」