恋愛LEVEL−2−

「千秋!!!!!」


あたしの後ろから声が聞こえて振り返る。


そこには、さっきのあたしみたいにおでこに怒りマークがついた奏がいた。


「は、早かったね!!」


あたしは出来る限りの笑顔を奏に向けた。



「千秋♪この人彼氏?」



「…千秋。お前に懐いてるコイツは誰?」


奏は智也をギロっと睨む。


「こ、後輩だよ!!」


「俺は澤口智也!千秋とは仲良くさせてもらってます♪」


…智也…余計な事を…



「おい、年下のくせに俺の女を千秋って気安く呼ぶな、クソガキ」


奏がそう言うと、智也は真剣な顔をして言った。


「年下だからって関係なくないっすか?俺は千秋が好きなんだから。」


「はぁ?!」



「と、智也!もうやめよ!ほら今日はもう帰って!!」


あたしは奏と智也の間に入った。



「…わかったよ。んじゃ、また明日ね、千秋♪」



そう言って智也は帰って行った。



「……」


あたしは奏をチラっと見る。



「…職員室行くぞ」



奏は一言そう言って、あたしの腕を掴んで歩いて行った。






< 12 / 78 >

この作品をシェア

pagetop