恋愛LEVEL−2−
「千秋!!!!!」
あたしの後ろから声が聞こえて振り返る。
そこには、さっきのあたしみたいにおでこに怒りマークがついた奏がいた。
「は、早かったね!!」
あたしは出来る限りの笑顔を奏に向けた。
「千秋♪この人彼氏?」
「…千秋。お前に懐いてるコイツは誰?」
奏は智也をギロっと睨む。
「こ、後輩だよ!!」
「俺は澤口智也!千秋とは仲良くさせてもらってます♪」
…智也…余計な事を…
「おい、年下のくせに俺の女を千秋って気安く呼ぶな、クソガキ」
奏がそう言うと、智也は真剣な顔をして言った。
「年下だからって関係なくないっすか?俺は千秋が好きなんだから。」
「はぁ?!」
「と、智也!もうやめよ!ほら今日はもう帰って!!」
あたしは奏と智也の間に入った。
「…わかったよ。んじゃ、また明日ね、千秋♪」
そう言って智也は帰って行った。
「……」
あたしは奏をチラっと見る。
「…職員室行くぞ」
奏は一言そう言って、あたしの腕を掴んで歩いて行った。