恋愛LEVEL−2−
「…千秋。誰?今のは。」


奏が職員室から出て来て、あたしの横に立っていた。



「あぁ、今の?クラス担任だよ!今年度赴任して来た先生なの。」


「ふ〜ん…若すぎねぇ?」

奏はおもしろくないって様子で言う。


「凄く人気あるんだよ?」


「へぇ…。ま、俺には関係ないし…。
さ、帰るぞ!!」



「う、うん…」




奏は家に着くまで、ほとんど口をきかなかった。



−−−−−−−


あたしたちは夕食を済ませ、一緒にお風呂に入った。


お風呂の中で、奏の大学の話をたくさん聞いた。

あたしには難しい話だったけど、あたしの知らない奏の日常を知る事が出来て、
とても嬉しかった。


あたしも、奏に実力テストでトップだった話をした。

すると、


「あ…わりぃ。今日は千秋の学校の話はいいや…」


と言って、お風呂を出て行った。



まだ…智也の事気にしてるのかな…



あたしはお風呂を出たら、きちんと誤解を解こう!!

そう決めた。
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