恋愛LEVEL−2−
「あのクソガキや担任が、俺より千秋の傍にいる時間が長い…とか考えたらムシャクシャしてさ。」
「…奏。わかるけど…逆にあたしも同じだよ?
奏がいる大学とか、あたし知らないもん…」
「…だよな。今回は俺の勝手なヤキモチだから…」
そう言って、あたしにキスをした。
キスされたと同時に、あたしは昼間の智也のキスがフラッシュバックして、
ギュッと手に力が入った…
リビングの電気がついていない事に安心した…
もし電気がついていたら、奏はあたしの表情を読み取って
智也と何かあった…と感づいてしまったかもしれない…
でも…奏はあたしのわずかな変化に気付いた…
「…どした?」
「…何が?」
「…今日なんかあった?」
「特に何も…」
「……」
「……」
「俺は千秋の全部がわかるから。」
「……」
「何があった?」
隠し通す方がいいよね。
「何もないってば!気にしすぎだよ!!」
あたしが笑って言った途端、奏がソファーの上のあたしを抱き抱えて寝室に連れて行った。