恋愛LEVEL−2−
恋愛LEVEL9


智也は相変わらず、あたしに懐いていた。



「千秋♪一緒に昼飯食おうぜ♪」



「…どうぞ」


あたしは自分の隣の席のイスを引いてあげた。



智也を受け入れた訳ではなくて、諦めた…。


逃げれば逃げるほど、コイツは追ってくる…


そう思ったから。




「千秋の彼氏って大学生?」


「そうだよ」


「大学生って遊んでるんでしょ?あんなにカッコイイ彼氏、心配にならないの?」


「…別に?信じてるから」


「わっかんないよ?大学生のお姉さんたちは色気使ったりするからね〜♪」


「なんで智也にそんな事わかるのよ…」


「だって、俺、女子大生のお姉さんたちにめちゃくちゃ口説かれたりするから♪」


「そうなの?じゃぁ、そのまま口説かれちゃいなよ!!」

あたしはにっこり笑って言った。


「千秋にだったら口説かれたいけどね〜♪」


「ないない…」


「ってか、一度彼氏の大学見てみたらいいじゃん!抜きウチで♪」


智也は悪巧みした顔で言った。



「…行こうかな…」


「んじゃぁ、今日の帰りに行こう!!」


「わかった!」



−−−−−−−


< 19 / 78 >

この作品をシェア

pagetop