恋愛LEVEL−2−
もう帰ろうか…と思った時、奏から電話があった。
「もしも…「千秋!!お前今どこにいる?!」
「…奏の大学…の食堂」
「やっぱり千秋か…ツレらが、《可愛い女子高生がいる!》って盛り上がっててさ。まさかとは思ったけど…」
「…ごめん」
「まぁいいや!今からそこ行くから、待ってろ!」
−−−−−−−
しばらくして、奏が数人の友達とあたしの前に現れた。
「っつうか!なんでクソガキがいるんだよ?!」
「どーも。」
智也は適当に挨拶すると顔を背けた。
「俺がさっき見た子だ!!!
この子が奏の彼女だったんだ?!めちゃくちゃ可愛いじゃん!!マジで!?」
友達の一人が興奮気味に言う。
あたしは「こんにちは…」と、ペコッと頭を下げた。
「だろ?俺の可愛い彼女だ♪あんま見るなよ?病気うつったら困るから」
「お前ら同棲してんだっけ?」
「あぁ…」
奏は智也をチラっと見て、
「一緒に住んでる♪」と、自慢げに言った。
さすがの智也も驚いたようで、あたしを見てくる。
「ホント?!」
奏が目であたしを威嚇する…
「う、うん。ホント…」
智也は、「ショックぅ…」とまた顔を背けた。
すると、あたしの背後から女の人が会話に入ってきた。
「奏くんの彼女なんだ??可愛い♪」
その人は、カシュクールを大人っぽく着こなし、
大きめのネックレスも嫌味に感じないくらい、とても綺麗な人だった。
どこか千春さんに似ていた…
その人はあたしの全身を上から下まで見て言った。
「…でも。奏くんの彼女って言うより…妹って感じだね♪
隣の彼の方がお似合いかも♪」
あたしは、俯くしか出来なかった。