恋愛LEVEL−2−
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玄関を開けて、足元を見る。
いつもある、茶色い小さなローファーがない。
俺は玄関で携帯を取出し、千秋に電話を入れる。
コールの音だけが耳に響く…
留守電に切り替わる時の、ガチャっという一瞬の音にドキっとする。
何度かけても、電話の向こうからは留守電を知らせる無機質な声しか聞こえない。
あのクソガキと一緒にいるのか?
アイツと何してる?
さっきの光景が頭から離れていないからか、考えたくもない事を想像してしまう…
まだ…この間の俺の印は残っているだろうか。
あれを見たら、さすがのアイツも萎えるだろ…
それとも…アイツの場合は逆か??
まさか…そんな事はないに決まってる。
チラっと携帯で時間を見る。
22時…
千秋はきっと実家だ。
今から行く?
こんな時間に?
むこうの両親に心配かけちゃうよな…
せっかく俺らを応援してくれてるのに。
俺を信用して、千秋を預けてくれてるのに。
…頭を冷やそう。
明日、千秋は戻ってくるだろう…
早く千秋を抱きしめたい…
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