恋愛LEVEL−2−
「…あ、ごめん起こした…」
奏はガバッと起き上がり、あたしをまじまじと見た。
「…珍しいな、そんな格好。昨日どこ行ってた?」
「昨日は…実家にいたよ」
「そっか。それ…メンズのデニムじゃないの?」
「…これは、ちょっと前にボーイズデニムが流行った時に買ったんだけど…結局着なかったやつ。
実家、あたしの服ほとんどないから…」
「…ホントに実家にいたんか?アイツんとこじゃないの?」
「…実家にいたよ」
「まぁ…いいや。
俺さ、昨日見ちゃったんだよね。千秋とアイツがキスしてんの…」
「……」
「…千秋もアイツの事好きなんじゃないの?…なんかさ、ルミが言ったみたいにお似合いだったし。」
「…奏?」
何が言いたい…の?
「…制服着てる女を連れて歩くとなんか恥ずかしいし…」
「……」
「ホントは昨日もアイツといたんだろ?やっちゃったりした?
実は俺もさ、ルミといろいろあってさ…」
バタンっ
気付いたらあたしは、奏の家を出ていた。
頭の中が真っ白になっていた。