恋愛LEVEL−2−
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千秋が出て行った。




何言ってんだ…俺。



ヤキモチ妬いて、

「それでも奏が好きなの」って言葉期待して…


ルミといろいろあって…なんてあるわけない。





千秋にあんな顔させたなんて…


最低だな…俺。




ふと、ダイニングテーブルの上の紙袋に目がいく。

中には、タッパーに入ったちらし寿司が入っていた。



「…実家にいたよ」



千秋の言葉が一気に頭を駆け巡った。


実家にいただろう…なんてわかりきっていた事なのに…




情けねぇ…





俺はダイニングテーブルをガンッと叩きつけて、

千秋の後を追った。





無我夢中で、千秋を追った。



「…ちあ…!!」




千秋の姿を見つけた時、


千秋の横にはアイツの姿があった。



アイツは俺を見つけると、真っ直ぐな鋭い目で俺を睨みつけた。




生まれて始めて、ゾクっとした。




アイツ…俺より3つも年下だったよな。


なんであんなに余裕があるんだよ。


俺は余裕なんかないのに…



「好きって気持ちに年下も年上もないっすから…」



忘れかけてたアイツの言葉が俺をつき落とした。






俺は自ら千秋を手放してしまった…
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