恋愛LEVEL−2−
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智也は「今日は俺ん家泊まれ!!」って言ったけど、それは遠慮した。
…かと言って、また実家に行っても心配かけちゃうし…
荷物も着替えの事もあるし、奏の家に戻るしかない…か。
家にいたらどうしよ…
何を話せばいい?
どんな顔したらいい?
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智也の家から最寄駅に着いて切符を買っていると、
肩を叩かれた。
「…千秋ちゃん?」
振り返ると、会いたくない人が立っていた。
あたしは身体をビクっとさせる。
その人は、身体のラインがはっきりわかる黒いワンピースにサーモンピンクの薄手のカーデを羽織って、10センチくらいねヒールの可愛いパンプスを履いていた。
手にしているバッグは、高級ブランドのものだった。
あたしは今日はお洒落でもなんでもない…
恥ずかしくて、涙が出そうになる…
「…今から奏と会うの。」
ルミさんはにっこり笑って言った。
…えっ…?
奏と会う…?