恋愛LEVEL−2−
奏が寝転んだまま言う。
「千秋…酷い事言ってごめんな。千秋の事になるとほんっとダメだ…俺」
「…大丈夫。もう慣れたから…」
あたしは涙を指で拭いながら言った。
「一緒に住んでんのに、離れてる時間が長いとめちゃくちゃ心配になる…。世の中から俺以外の男がいなくなりゃいいのにとか考えたり…」
「…うん」
「高校の制服着てた頃はずっと千秋の傍にいれたからまだよかったんだけど。
二人をかたく結びつけるモノが欲しくて…早く結婚したいなぁって最近よく思うし…」
「…奏」
「かなりの千秋依存…」
奏は照れながら笑った。
「…おいで。千秋…」
あたしは膝歩きで奏の傍に寄り、ペタンと座る。
「おいで!!」
奏は意地悪な顔をして、あたしを奏の胸に引き寄せた。
「…やっぱり奏が落ち着く…」
「だろ?」
比べちゃいけないんだけど…、
智也とは違う…
「アイツ…悔しいけど、いい男だな…」
アイツ…
智也の事だ…
「クソガキのくせに…あんな目するんだもんなぁ…マジびびった。本気で千秋を取られるかと思った…」
「…智也には…あたしからちゃんと話すから…」
「おぅ。」
奏はそう返事をして、あたしをギュッと抱きしめてくれた。