恋愛LEVEL−2−


あたしは自分の部屋に入る。

引き寄せられるように幼稚園の卒園アルバムを手にとり、《将来の夢》と書かれた欄をみる。

《ようちえんのせんせい》

覚束ない字でそう書いてあった。

小学校の頃の卒業文集には、《学校の先生》ときちんとした字で書いてある。



…先生…か。





教育大…受けようかな。




県外…も視野にいれて…



奏はなんて言うかな。



…てか、もし県外の大学に行ったら…奏と離れ離れになっちゃう。



それが一番怖い。




どうしよう…



もう時間ないよ。




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