恋愛LEVEL−2−


次の日、あたしは先生に相談した。



「あたし、教育大受けます。国語の先生になりたいです。」



「そうか!山瀬なら…選び放題だから。どこ受けるんだ?」



「出来れば県内がいいんですけど…一応県外も視野に入れる事にしました。」



「じゃぁ、ちょっと調べてみようか。」



先生はそう言うと資料を探しに部屋の奥に消えた。


あたしは目の前のパソコンで検索をかける。




「…山瀬!いくつかピックアップしたから見てみろ。」



あたしは先生が用意してくれた資料に目を通す。



「この大学、俺的にはお勧め。なんていったって、俺の母校だから♪」



隣の県かぁ…



凄く雰囲気が良さそうな大学。

国立にしては、外観も綺麗で、国際交流にも力を入れているようだ。


「…ここ通えますか?」



「う〜ん。通えない距離ではないが…辛いと思うぞ。時間に余裕がなくなるだろな。」



下宿か…




「とりあえず…県内を第一希望にして、あと二校は県外にします。あとは私大を一校滑り止めで…」



「…わかった。じゃぁ、センターの申込用紙にちゃんと記入するように。」



「はい。」




−−−−−−−


県内の教育大学に受かれば問題ない。



あたしは、なんとなく、進路が決まってホッとした。



奏には…受かってから話をしよう…




< 41 / 78 >

この作品をシェア

pagetop