恋愛LEVEL−2−
次の日、あたしは先生に相談した。
「あたし、教育大受けます。国語の先生になりたいです。」
「そうか!山瀬なら…選び放題だから。どこ受けるんだ?」
「出来れば県内がいいんですけど…一応県外も視野に入れる事にしました。」
「じゃぁ、ちょっと調べてみようか。」
先生はそう言うと資料を探しに部屋の奥に消えた。
あたしは目の前のパソコンで検索をかける。
「…山瀬!いくつかピックアップしたから見てみろ。」
あたしは先生が用意してくれた資料に目を通す。
「この大学、俺的にはお勧め。なんていったって、俺の母校だから♪」
隣の県かぁ…
凄く雰囲気が良さそうな大学。
国立にしては、外観も綺麗で、国際交流にも力を入れているようだ。
「…ここ通えますか?」
「う〜ん。通えない距離ではないが…辛いと思うぞ。時間に余裕がなくなるだろな。」
下宿か…
「とりあえず…県内を第一希望にして、あと二校は県外にします。あとは私大を一校滑り止めで…」
「…わかった。じゃぁ、センターの申込用紙にちゃんと記入するように。」
「はい。」
−−−−−−−
県内の教育大学に受かれば問題ない。
あたしは、なんとなく、進路が決まってホッとした。
奏には…受かってから話をしよう…