恋愛LEVEL−2−
「何×2?!瑛太、もう千秋に接近してたの?!」
「あぁ。朝…ね?」
永瀬くんはあたしに同意を求めてきた。
「う、うん」
「瑛太!千秋は同棲してる彼氏いるんだから、手出しちゃダメだからね!!」
夕葵は冷やかすように言った。
「わかってるけど、人の心なんて変わるもんだからね♪」
「ハハハハ…」
−ブブブッブブブッー
携帯がバイブする。
っあ!!忘れてた!!
昼までに帰ってこいって言われてたんだった。
「ご、ごめん!!あたし帰らなきゃ!!」
「彼氏に怒られちゃうしね〜♪」
夕葵はパチンとウィンクをして言う。
「じゃぁ、また明日ね!!」
あたしは手を振って、三人を後にした。
−−−−−−−
「噂の山瀬千秋…やっぱ可愛いなぁ…」
「コラッ!あたしの前で言わないの!!っねぇ、瑛太」
「…ヤバイ。俺、千秋ちゃんにオチタかも。」
「「っえ〜〜〜〜!?」」
夕葵も涼太も瑛太の発言に驚いた。
「今朝さ、桜の花びらが舞ってる中に千秋ちゃんがいたんだよね。俺、見とれちゃってさ…
思わず声かけちゃって…」
「え、瑛太が女の子に声かけたって?!」
「…やべ…マジやべぇ」
「千秋ちゃんは…彼氏いるんだよ?」
「そんなの関係ねぇ」
「「オッパッピーかっっ!!」」
−−−−−−−
あたしはそんな会話も知らず…
奏の元に帰った。