恋愛LEVEL−2−
「ただいまぁ〜」
家に帰ると、奏の姿はなかった。
ちゃんと学校行ったんだ…
よしよし…とあたしは夕飯の支度を始める。
二人分の夕飯を作り終え、あたしはリビングのテーブルに問題集を広げてテスト勉強。
先生にあんな事言われたら、変な点数はとれない。
幸い、あたしは学年で10番以内の成績だったからそれほど問題ではない。
一通り問題をつまづく事なく解き終え、携帯の受信Mailを知らせる点滅にふと気付く。
もう18時か…
受信Mailに気付かないくらい勉強に集中してたんだ…
偉いじゃん、あたし♪…なんて思いながらMailを見ると、奏からだった。
[今日、大学の新歓コンパで帰りが遅くなる(泣)]
《コンパ》って言葉に一瞬ピクっとするけど、俗にいう《コンパ》みたいな出会いの場ではないのを知ってるから、それほど気にしない。
それに、奏は工業大学だから女の子も少ないし。
[了解♪あたしはテスト勉強して寝るね!]
そう返信して携帯を閉じた。
それから夕飯を食べて、お風呂に入り、また勉強を始めた。
22時をまわり、急に睡魔におそわれてあたしは先にベッドに横になった。
あたしは、そのまま深く眠ってしまい、奏が帰ってきたのにも気付かなかった。