恋愛LEVEL−2−

「千秋ちゃん!」


「あ…瑛太くん。急な休講だったねぇ」


「うん、先生が今日は休講だぁぁぁっていきなり帰っちゃってさ。
でも、まぁ千秋ちゃんと一緒に帰れるからよかったかな。」


「ハハハ…」


瑛太くんて…なんか…恥ずかしくなる事を普通に言うなぁ…



「5時かぁ…よかったら寄り道してかない?」


「…え?どこに?」


「ちょっと本屋に行きたいんだけど…いいかな?」


「う、うん。あたしも本見たいし♪」




あたしたちは、駅前の大きい本屋に向かった。


−−−−−−−


「「あ。あった♪」」



…え??


瑛太くんも、え??って顔をしている。


「瑛太くん、この作家好きなの?」


「うん!俺、この作家全シリーズ持ってるよ♪」


「ホント?!あたしも好きなの!!表現の仕方がいいんだよね〜」


「わかるわかる♪」



あたしたちは、しばらくその作家について語り合った。


「…んじゃぁ、俺、この新作買うから、読んだらまわすよ♪」


「うん♪ありがと!!」



−−−−−−−


「…あ、もう6時半かぁ…。よかったら夕飯どう?…って千秋ちゃんは彼氏と同棲してるからダメか…」


「う…ん。でも今日は彼が新歓コンパでいないから、一人で夕飯食べるつもりだったし…」


「俺も一人で飯行こうかと思ってたから、ちょうどいいじゃん♪一人で淋しく食べるよりいいしさ!」


「…そ、そだね。そうしよっか。」


って言ったものの…奏にばれたらマズイかな…。
でも、瑛太くんは友達だし…


瑛太くんはあたしが考えていた事に気付いたのか、


「二人っきりがマズイなら涼太達も呼ぼうか。奴らバイト終わる頃だし」

と、言ってくれた。




それから、夕葵と涼太くんに連絡して、あたしたちは近くのファミレスに入った。



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