恋愛LEVEL−2−
夕葵達が来るまで、あたしたちは、高校の話や好きな作家の話で盛り上がった。
「大学入ってから一人暮らしなんだ?!実家近いのに??」
「そ。高校卒業したらやたら自立したくなってね〜。ま、授業料払って貰ってたら自立とは言えないんだけど…」
「家事とか大変でしょ?あたしは高3から家事やってるから、学業と両立がどれだけ大変かよくわかるよ…」
「じゃぁ…千秋ちゃんが家事してくれる?」
「またまたぁ…すぐそういう事言う…瑛太くん、彼女とかいそうなのに。」
「彼女いたら、女の子誘ってご飯…とかしないよ?」
「…そっか。瑛太くんモテるから、しょっちゅう女の子寄ってくるでしょ〜」
「寄ってくる子には興味ないんだよなぁ…俺。自分からガツガツいきたいから♪」
「超肉食なんだ…?意外…」
「そ。超肉食。気になる子にしか興味ないし♪」
「そ、そうなんだ…」
あたしは、向いで頬杖をついてあたしを見ている瑛太から視線を外した。
「千秋♪瑛太♪」
グッドタイミング♪
夕葵と涼太くんが来てくれてあたしはホッとした。
−−−−−−−
「ってか、もう10時まわってるじゃん!!」
夕葵が時計をみて言う。
もうそんなに時間経ってたんだ…
みんなでわいわいしてたら時間が経つの早いんだよね。
奏が帰る前に帰らないと…
「あたしそろそろ帰るね!」
そう言うと、瑛太くんが 「遅いから送ってくよ?」と。
「大丈夫×2!地下鉄乗ったらすぐだし!!」
あたしは精一杯遠慮した。
「ダ〜メ!可愛い女の子を一人で夜道歩かせるなんて出来ないよ」
瑛太くんはホント、照れちゃうような事をサラっと言うなぁ。
「…でも」
奏に鉢合わせしたらマズイし…
「あ…彼氏に見られたらマズイか…。
…じゃぁ、駅まで送ってくよ」
「うんうん。そうしなよ、千秋!」
夕葵は瑛太くんをチラッと見て、あたしにそう言った。
断るのも悪いし…
「…じゃぁ。お願いしよったかな♪」