恋愛LEVEL−2−
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ピンポーン…
「はぁ〜い!あら、奏くん!ちょっと待ってね」
…カメラ付きインターホンって、便利だな…なんて余裕でいたのもつかの間。
「どうしたの?一人?千秋はちゃんと学校行ってる?」
は…?
千秋、いねぇの?
予想外の事で、急に心臓があぶる。
「え…あ…ちょっと用事で近くまで来たんで…」
…こんな住宅街に用事なんてねぇだろ。
自分で自分に突っ込む。
「あがって×2♪」
「いや…今から用事あるんで…ちょっと顔出しただけですから。」
「そうなの?でも顔見せてくれるだけでも嬉しいわ♪」
「またゆっくり来ます。」
俺はペコッと頭を下げて千秋の家をあとにした。
千秋?
今どこにいる?
ふと、昨日、千秋といた男を思い出した。
アイツん所?
ってか、誰アイツ。
なんであんな時間に男といたんだよ。
何なの…一体。
昨日、千秋は俺をキッと睨んだけど…
俺だけが悪いの?
千秋だって訳わからない男といたじゃん。
あぁぁぁ!!!
ムシャクシャする…
俺はそのままツレの家に向かった。